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インタビュー

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入江感動経営研究所 綿引志帆

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女性秘書のお仕事をしている綿引さんへインタビュー

インターシップの機会があって今の仕事をやってみる事に

女性秘書の綿引志帆さん

――自己紹介をお願いします。

株式会社 入江感動経営研究所で秘書として働いております綿引志帆です。

主な仕事は福祉分野の研修です。社長がその研修を講師としてやっているので、私はそのアシスタントという事で、周りの事を何でもやっています。

研修では、主に人としてのあり方や仕事への向かい方を教えています。

基本的な人間力をどうやって高めていくかを話していまして、森信三先生の挨拶、返事、靴を揃えるというしつけの三原則の徹底や、どうやったら組織が明るく、いい文化になっていくかという事を皆で協議しながら進めていきます。

組織を上手く運営する事もそうですし、1人1人がきちんと自立してお仕事が出来るように自信を持ってもらえるといいなと思ってやっています。

この会社に入ったきっかけ

――この会社に入社されたきっかけは何かありますか?

私が学生の時に、学生インターンシップを募集していました。それは創業3年目の小さな会社で創業体験をするというものだったのですか、20~30社ぐらいの会社がある中で入江の会社が1番私の考えに近かったんですね。

「この国を自分が生まれた時よりも素晴らしいものとし、次代に紡ぐ」という社旨があるのですが、日本をよくしたいという思いや社会の役に立つという点に共感を覚えました。

さらに福祉という分野も私が大学生の時に関わりが深かったところでもあったので、ここが合うかなという気軽な気持ちでインターンシップを始めました。

ちなみになぜ私が創業3年目の小さな会社で創業体験をしたかったのかと言いますと、その前に私が起業をしたいと思っていました。

そして何故起業したいと考えるようになったかという事をさらに遡りますと、それまで色々と就職活動をしていましたが、私はそういった事があまり好きではなかったんですね。

みんなが同じスーツを着て、同じ会場で集団面接をしたりするのが、何だか枠にはめられた人生を歩んでいくような感じがして、気持ち悪いなと思うようになっていきました。それで結局、就職活動をやめてしまいました。

母親の仕事がきっかけで、着物を若い人に普及させる為の活動をしてみたが・・・

それから今の内に自分でチャレンジ出来る事は何かないかなと探していました。そうしたら、着物を思い出しました。母親が着物を縫う和裁師だったのですが、当時母親とはあまり仲がよくありませんでした。

でももっと仲良くなりたい、もっと母の事を知りたいと思うようになりまして、着物に関する事業を立ち上げたいと思うようになったんです。

今の人はあまり着物を着ませんが、それでもきちんとニーズはあって、成人式において女性の95%は着物を着るんです。

ただ普段は、値段が高いとか着物を着るのがめんどくさい、もしくは着付けの仕方が分らないという事で着ないという事が多いんですよ。

でも着るとやはり嬉しいんですね。ですから私はそのギャップを埋める為にはどうしたらいいんだろうという事を考えました。

また、このままでは着物の職人さんが生活出来なくなってしまう、着物を作り続ける事が出来なくなる恐れが出てくるという事も考えるようになりました。

その結果、自分で色々な問題を克服出来たらいいなと思うようになりましたし、着物をどうやったら皆が着てくれるようになるのかを色々考えるようになったんです。

その中で洋服のような形の着物にするとか、そもそもデザインが古いのでもっと新しいデザインをネット上で色々組み立ててやってみようという事を思いつきました。そして「いいね」と言ってくれた人達が集まってきてチームを作ったんです。

それで、まだ学生だった私がその活動のリーダーになったのですが、30代ぐらいの素敵な女性や20代でもビジネスをしている方など色々な意味で優秀な人達を、トップとしてコントロールしないといけないと考えてしまったのです。

私がまず何かをやらないといけないと考えたり、達成すべきノルマもあったり、しかもお金で動いているのではなく、ビジョンとか夢に向かって頑張っているだけだったので、他の方が全然動かなくなりました。

結局私も「これを本当にやりたいのかな」と思うようになって、まともな活動は出来ませんでした。

その時に私はまだ何かを纏め上げる力だとか、何かを作り上げていく力がないんだなと実感しました。

そもそも仕事をどう進めればいいかよく分からないし、何も分からないという風に思っていたので「創業体験」という言葉でインターンシップを探して、まず半年間はそこで勉強しようと思うようになりました。

そんな訳で、入江さんの所に入ってインターンシップをやり始めると結構楽しかったんですね。「結構ハードだよ」みたいな事も言われたりもしましたけど、1年間休学してインターンシップに専念する事にしたんです。

それで結構時間が出来たのですが、何もしていない悶々とした1日よりも、何か仕事がある1日の方がやはりいいですし、やる事があったり行く場所があったりするという事は結構いい事だなと思うようになりました。

やがて半年のインターンシップが修了した大学4年生の終わり頃に、また延長してそのまま入社する事になりました。そして今に至るまで勉強をし続けているような感じです。

――インターンから入社されるというのはよほど何か惹かれたものがあったのですか?

居心地がよかったという事ですかね。会社理念、方向性との相性といいますか、やはり居心地がいいと仕事もやりやすくなりますね。

研修生1人1人をよく見てきちんと対応していく事が研修では大事

――仕事に慣れたのはいつぐらいですか?

インターンを始めて最初の3ヶ月ぐらいは、やはり辛いというか何事もよく分からなくて、していい事なのかどうかさえ分からずに全部聞いていたら「全部聞くな」とよく言われていましたね。

それは正直「ええー」という感じでしたが、でも3ヶ月目ぐらいからようやく分かってきたという感じです。

仕事をしていく上で必要な事

――研修という仕事をしていく上で必要な事って何かありますか?

「こうすると上手くいくな」と私なりに思っている事がありまして、1歩踏み込んだ気持ちと言いますか、1歩踏み込んだアクションをするという事ですね。

研修生も色々な方がいらっしゃるのですが、積極的に声をかけたり研修中何ヶ月間かずっと同じ人を見ていくと、何となく変化が分かったりするんですよ。

そうするとその変化をメモしておいて後でメッセージにしてあげると凄く喜んでくれたり、毎月朝会というセミナーをやるんですけど、そこでも踏み込んだおもてなしというか、どうしたらもっと喜んでくれるんだろうという事を凄く考えたりしますね。

それでプレゼントを作ってみたり、名前で1回1回ちゃんと呼んでみたりするなど、凄く小さな事ですけどそういった事をきちんとやるように心がけています。

後は人の心が伝わるようなメールを打ったり言葉をかけたりする事も意識しています。1人1人を見ながらどう対応すべきかを考える事が重要だと思います。

仕事とは生産するだけ事でなくその先に誰かを幸せにするという事がある事に気づいた

――そういう風に当たり前に出来るところが実は凄いと思うんですよね。

いや、まだまだ当たり前ではなくて、多分意識しなければいけないんだろうなという風に思うんです。

社長の入江の周りには優しい方が多いですし、入江の雰囲気につられて、段々人の心が伝わるとか伝えるといった事をより強く感じるようになってきたんです。

そして私自身の雰囲気も変わったのかなと思うようになりましたね。入江の研修では笑顔という言葉が凄く多いです。

仕事って私の価値観では仕事イコール生産するという事だと思っていました。つまり何かを生み出したり、何かを作ったり、作業をしたりするといった実質手とか頭を動かす事が仕事なのかなと思っていたんです。

でもこの間会社でディズニー研修というものをやったのですが、そこでよく入江がディズニーは素晴らしいと言うんですね。その時に「これだけ笑顔で仕事をするという事は素晴らしくないですか?」とずっと主張するんですよ。

その意味が最近段々分かってきました。笑顔でいる事って私からするとあまり仕事とは関係ないというか、一見すると先ほどの生み出す事と違って成果が目に見えないじゃないですか。でも笑顔でいる事も仕事なんだと思うようになったんです。

ですから仕事というのがただ生産的に何かを生み出し何かを提供するだけじゃなくて、何故提供するのか、物を生産するのかというと、その前に誰かの幸せの為にという目標があるからなんですね。

誰かの幸せの為に何かの仕事がある。そうするとその幸せの為であればどんな仕事でも同じように笑顔でいる事が大事なんだなと思うようになりました。そういう所で人間力が高まっていくのかなと感じました。

笑顔という事がそのまま普段の生活なんだなという事が分かって、普段の生活ありのままの私が仕事でも出るのかなという風に考えるようになりました。

ですから仕事だけ出来たらいい訳じゃないんだなという事は最近凄く感じています。

どんなに小さな事でも1人1人にきちんと対応していけば相手に深い印象を与える事もある

――仕事をしていてよかった事と辛かった事があれば教えて下さい。

やってよかったなと思うのは、去年の新人研修での事です。新人研修って私と同い年の人に研修をするんですよ。まあ私も新入社員なんですけど、そういう立場になったんです。

それで一緒に成長していく中で「この人の雰囲気、凄く変わったな」といったところを見ながら1人1人メッセージを送っていたら、研修の最後に花束をもらったんです。

私はアシスタントとして居たのでそんなに皆さんに何かを伝える訳でもなく、一緒にいるだけと思いながらも、何か出来る事はないかなと考えてささやかながらこういう事をやってみたんです。

けど、本当にささやかなものでしかないなと私は思っていたんですよ。それでも新人研修を受けてくれた皆さんにとって私の存在は私が思っている以上に大きかったらしくて、それで最後に感謝の気持ちとして花束を頂いたんですね。

私からのメッセージが1番嬉しかったと言ってくれる人もいて、そういった話を聞いた時に元々私は「アシスタントなんていてもいなくてもいいじゃん」みたいな立場だと思っていたんですけど、この時は私がここにいてよかったんだなと凄く思いました。

実際に講義をする事は聞く人1人1人をしっかり見ていい所を引き出していく事が大事

逆に辛かったのは、毎日入江社長のものや他のセミナーの内容を毎日聞いているんですけど、実際に私が講義をする場がないという事で、大学で講義をされているとある施設長さんが講義の場を用意して下さった事がありました。

それで「大学生の前で90分話してみなさい」と言われたのですが、講義内容が全然思い浮かばなくて、何を話したらいいのか何を伝えたらいいのか凄く悩みました。

結局、自己受容という「ありのままの自分を認める事が大切だよ」という趣旨の内容を伝えようと思ったんです。

でも私があまりに未熟で、話していてもなにひとつ響いていないという感覚を味わいましたね。

教室には30人ぐらいの生徒の方がいらっしゃったのですが、90分間1人で延々喋り続けているだけという感じで、本当にひとりぼっちになってしまったような感覚に陥りました。それが凄く辛かったです。

でも、それがあるから今の自分があると思います。その時はもうああいう事はやりたくないなと思ったんですけど、先日その施設長さんが「今度は自分の施設で1時間やってみない?」という話を持ってきて下さったんですよ。

正直「前回あんな講義したのに大丈夫かな」と自分では思ったんですけど、何十時間も話す内容を考えて、練習して、昨日実際に話してみたんです。

まだまだもっといいものが出来るのではないかと思いつつも、一応形にはなったかなと自分でも感じましたね。

聞いて下さった皆さんも私が言った言葉をメモしてくれたり、頷いてくれたり、笑ってくれたり色々してくれて、始まる前は本当に緊張したんですけど、始まってしまえば大丈夫でした。

少しは1つの場を作れたのかなという実感がありましたね。

他にも表情を見て「普段は言いたい事も言えていない人なのかな」と思ってしまうぐらい表情が暗い方もいたりして、そういった人達にグループワークを取り入れたりして「どんな自分になれたら最高ですか?」という質問をしたんですね。

そうしたらその方が結構活き活き話をし始めて「あっ、こんな表情をするんだ」と感じたんですよ。このように1人1人のいい所を引き出せてよかったという風に感じました。

少しは人の表情を見る事が出来るようになったと思います。

講師の仕事は登山のようなもの

――この仕事を目指す人へメッセージをお願いします。

講師という仕事って凄く難しいと思うんですよ。実際私だって何も知らない状況で、講師だから何かを教えないといけないのかなという風に思ってしまうんですよ。でも実はそうではないんじゃないかなと思うようになりました。

結局、私が出来た事、やった事しか伝わらないし、やってきた事を「こうしてやってきましたよ」という形でしか伝えられないんですね。

人前で話す事が好きな人はもちろんいると思いますけど、同時に人から見られる仕事でもあるので、自分の在り方というか普段どうしているのという事が凄く問われる仕事なのかなと思います。

ですから本当に伝えたい思いとか、どう生きていきたいのかという事を、常に自分で考えていかないといけない仕事なんだなとも思います。

また、その中で自分が話す事で学びが全然違いますし、さらに自分を高めていけるのだなと思ったら、登山みたいなものなのかなと考えるようになりました。

山を登っている後ろ姿を人に見せていくのが人の前に立つ事なのかもしれませんし、研修や講義ってもしかしたら人の一生を変えるものなのかもしれないものなので、凄くやりがいのある仕事なのかなと思います。

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