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インタビュー

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整体セラピスト 高野甲子郎

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整体セラピストの仕事内容について聞きました

システムエンジニアから整体セラピストへの転職

整体セラピストの高野甲子郎さん

――自己紹介をお願いします。

高野甲子郎(たかの かしろう)と言います。

仕事は整体みたいなことをやってるんですが、整体、整心、整気という感じで、体を整え、心を整え、あとは気ですね。体のエネルギーを整えるという、3つのことを同時にミックスして行うという形のセラピーをやっています。

もともとシステムエンジニアという全く関係のない仕事を、10年以上やっていたんです。

でもきつい仕事で、なかなかこれで一生やり続けるのは、自分としてはちょっとピンとこないなと思いました。

それで30代半ばを過ぎた頃に、次のキャリアとして何をしていこうか探していた時に、やはり仕事がきつくて精神的に病んでしまうとか、家族関係が上手くいかなくなる方とか、あるいは病気になってしまう方が周りに結構いらしたんです。

私自身も体を悪くしたというのもあって、これからは健康に関わることを仕事にして行きたいと思いました。人も幸せにしていって、自分も幸せになるような仕事をしたいなと思いました。

そこで、しばらくは仕事を続けながら、セラピーの勉強を始めたんです。ある程度セラピーの知識も溜まってきたところで、開業を考えました。

最初に仕事として始めたのは、学んでから5年目ぐらいですかね。その後実際にサロンを持ったのがその2年後か3年後ぐらいです。

システムエンジニアを辞めて2年間は、レンタルサロン等を借りてやっていました。

キネシオロジーの勉強を始める

――どのようにして勉強したのですか。

もともと仕事で悩んでた時期がありまして、コミュニケーション能力を高めるためにカウンセリング的な、あるいはコーチング的なことの勉強を始めたのが最初のきっかけでした。

あるセミナーを受講したときですが、一見そんなにカウンセリングとして際立った印象はなかったんですけど、やってみると結構効果があったんですね。

それはキネシオロジーというセラピーを教えている先生の技術を応用して、ちょっと変わったカウンセリングの手法を教えていたセミナーだったんです。

それで「失礼ながら、大したことがなさそうなんですけど、なんでこんなに結果が出るんですか?」と聞いたら「キネシオロジーというセラピーの原理を応用してるんです」と先生から言われました。

そこから「キネシオロジーって何だろう」と思って、キネシオロジーの勉強を始めたんです。

私が今メインでやっているのは、そのキネシオロジーの技術を使ったものなんです。

キネシオロジーとは?

――キネシオロジーというのはどんなものなのですか。

ひと言で説明するのは難しいのですが、筋肉の反応を見ることでその人のストレス状態というのが分かる筋反射テストというものがあるんです。

そのテストを使ってお客さんの状態を細かく確認しながらセラピーを行うところがキネシオロジーの特徴です。

オーリングテストも、筋反射テストが元になって出来たものです。

オーリングテストというのは親指と人差し指でリングを作って、それだけなんですけど、筋反射テストというのはそれ以外にも、色々な筋肉の状態をチェックします。

大胸筋とか大腿四頭筋とか肩甲下筋という体中のいろんな筋肉の状態をみて、その人の物理的な体の状態とかメンタルな状態とか、エネルギー的な状態がある程度分かるんです。

それを使ってお客さんの状態を把握すると同時に、お客さんの体質に合ったセラピーテクニックを選択するのに活用してるんです。

言葉は嘘をつきやすいんですけど、体はなかなか嘘をつかないので、その人に合ったものが出てくることが筋反射テストの特長です。これは面白いなと思ってやっています。

怪我が治っても痛みが取れない、そんな方のための整体セラピスト

――主な仕事内容について教えてください。

体を整えるのと、カウンセリング的なことですね。その2つがメインになります。

体の調子が悪い人というのはメンタルな問題を持っている場合も多いですし、逆にメンタルな問題を抱えている方というのは体の調子も悪い方が多いので、両方いっぺんに見ることも多いです。

体だけ、心だけというふうに見ると行き詰まることもあるんですけど、両方見ているとそこから解決につながったりします。

お客様がサロンに来たら、まずカウンセリングでその人の悩みの状態をまず確認して、あとはその人がどういうふうになっていきたいのか、その人の望みを確認します。

それに沿って実際のバランスの調整を行なっていくんです。

物理的に治った後の心の問題を解決

――サロンに来られるお客様というのは、例えば腰が痛いからという感じで来られるわけですよね。

比較的多いのは、慢性的に腰を痛めてなかなか治らないとか、対人恐怖症やパニック障害とか、体の悩みと心の悩みのどちらかで長く悩んでいる方が多いです。

例えば、何かの拍子に怪我をして腰を痛めた、あるいは膝を痛めた方は、肉体的にはある程度時間が経つと治るんですが、それでも痛みがとれないということがあるんです。

医者や整骨院に行っても物理的な損傷は見つからないんですけれど、それでも痛いという方がご利用されますね。

何故痛いかというと、怪我をした時には、実は肉体が傷ついているだけじゃなくて、メンタルなショックやエネルギー的にもショックも受けているんです。

オーラというのがありますよね。そこの部分も損傷を受けていて、肉体が治ってもメンタルなショックやオーラに残っているトラウマというのが解消されないままになっている人が結構多いんです。

だから事故の時のショックの記憶がそのまま残っていると、ストレスがそこに溜まってくると痛みが出てくるということがあります。古傷が痛むというのは、そうした例ですね。

肉体的には治っていても、過去の痛みを思い出すということが起きているんです。そういうのは物理的に施術しても、あまり変わらないんです。

そういう時に、痛みの出ている箇所のエネルギー状態を確認して、そのバランスをとって、その怪我をした時の精神的なショックなどをさかのぼって解消すると、それで痛みが取れたりするんです。

物理的に怪我したものや、折れた骨をつなぐとか、そういうのは専門じゃないんですけど、私が得意なのは、その後ですね。治ってるはずなのにまだ痛いとか、そうしたことへの対応は得意ですね。

SEからセラピストへ、全く違う仕事に転職しても前職は無駄にはならない

――仕事をする上で必要な技術や心構え、気を付けていることを教えてください。

やはりお客さんの話を聞くということですね。

セラピーテクニックって色々あると思うんですが、やはりお客さんに合う、合わないがあるんです。それを見極めるのが大事なんです。

あと私はかなりカウンセリングを重視しています。例えば1時間あると、40分ぐらいカウンセリングしていることもあります。

悩んでいるお客さんというのは、何が問題なのか自分の中で整理できていない方も結構多いので、よく話を聞いて、自分の悩みが何なのか、どうしたいのかというのを整理するだけで、だいぶ問題が緩和されてしまう場合も多いです。

逆にそこをあまり聞かずにやっていると、なかなか解決しないことが多いです。実際の調整をやる時も、かなり声がけしながら、コミュニケーションを取りながら進めます。コミュニケーションが大事だと思います。

それは、やり始めて早い段階で気が付きました。コミュニケーションがうまく取れているか取れていないかで、結果にだいぶ差が出たからです。

私は、以前のシステムエンジニアの仕事では、ユーザーサポートをやっていました。お客さんからいろんな苦情や質問を受け、それに応える仕事です。

そういう時って、お客さんはプログラムのことが分からないので、何で困ってるのか上手く説明できないわけです。そこをよく聞いて、一体何で困っているのかをクリアにして行かないと、いつまでたっても問題の解決に結びつかないんです。

それを10年位やっていたので、結果としてカウンセリングスキルを磨いていたことになりましたね。

今の仕事を始めたころは、以前とまったく違う仕事だったので、昔のキャリアが役に立つとはまさか思わなかったんですけれど。

だからキャリアチェンジする人も、今までやっていたことは決して無駄にはならないと思います。

どんなセラピーもお客さんのモチベーション次第で結果が変わる

――仕事はどれぐらいで慣れましたか。

いまだに慣れないというのが正直なところです。1人1人のお客さんが違うので、いつも新たな発見があります。

逆にあまり慣れてしまうと良くないのかなと思っています。どうしても得意のパターンにお客さんを振り分けちゃうようになってしまうので。

特にメンタルな問題というのは、お客さんは自分の悩みを分かってもらえないという意識を強く持っているんです。

占いみたいに「あなたの悩みはこうだ」と言ってあげるやり方もあって、それで安心できる方はいいんですけど、「そうじゃない!」と思う方もいらっしゃるんですよね。

そういう時はあまり先入観を持ちすぎるとかえって上手くいかないので、逆に慣れ過ぎないようにというのを心がけています。

――1日どれぐらい働いていますか。

基本は8時間ですけど、仕事していない時もセラピーのこととか考えているので、寝ている時以外は仕事しているようなものですね。あまり仕事とプライベートを分けて考えていないです。

平日は仕事がある方が多いので、土曜日とかがお客さんが来やすいですね。時間としては、平日働いている方は夜来られる方が多いです。

一応日曜日が定休日ですが、その他も不定休を取ったりします。

1年前からサイクリングを始めまして、まとまった時間が取れると自転車を乗り回しています。それをやってだいぶ痩せました。

自分で治す意識のある人は結果が良好

――仕事でトラブルなどはありますか。

お客さんのモチベーションという点で困ることがあります。

セラピーや医者さんに行く場合って、お客さんは「治してもらいに行く」という感覚を持っていると思うんですけれど、実はそれだとあまり結果は良くないんです。

もちろん専門知識がないので治してもらうんですけれど、やはり自分が積極的にセラピーに関わるという意識がある人と、自分で何とかしたいのを誰かに手伝ってもらうという自立した意識で問題に向き合っている方は、結果がすごくいいです。

モチベーションが高い人は、邪魔さえしなければ、どんなセラピーをやっても大抵効果があります。

こう言っちゃうと身もふたもないんですけれど、セラピーの技術の優劣というよりは、お客さんのモチベーションの方が大事だと思うんです。

ですから、私はお客さんに対して上から目線になったり、逆に下手に出てお客さんに尽くしたりという感じにならないよう、なるべく対等の立場で、お互いに協力して問題解決にあたるという関係を築くように気を付けています。

やはり上から目線になっちゃうとお客さんが依存しちゃうし、下手に出ると今度はこっちがお客さんに尽くすような感じになって、どちらもお客さんの積極性を引き出せないんです。

もちろん依存しにくるお客さんとか、自分は客なんだという意識で来るお客さんもいるんですけれど、そういう方はあまり結果が良くないですね。あるいは時間がかかったりします。

整体セラピストにはクリエイティブな人が向いている

――働いている中で良かったと思うことは?

お客さんの問題が解決して喜んでもらえた時は、純粋に嬉しいですね。そういう時はお客さんの生きる力というのが発露するのを目撃できるので、それはやはり感動的なことです。

シンプルに「ありがとう」と言われるのが嬉しいですね。

――逆にイマイチと思うことはありますか。

辛いのはお客さんとのコミュニケーションが難しい時ですね。なかなかいい感じでコミュニケーションが取れなくて、問題解決に行き詰ってしまうことですね。

そこは乗り越えるべき山なんですけれど、そういうときは結構辛いです。

先入観を持たずに物事を考えられる人

――この仕事に関して参考になる書籍やホームページはありますか。

私がやっている仕事は、アプライドフィジオロジーという技法をメインに使ってやっています。

私はこのアプライドフィジオロジーのインストラクターをやっていて、セラピーを教えてもいます。「アプライドフィジオロジー日本事務局」のホームページがあります。「アプライドフィジオロジー」で検索すると出てきます。

――この仕事が向いている人、向いてない人を教えてください。

先入観を持たない人が向いていると思います。一見当たり前だと思われていることに、そうじゃないというのを発見できる人は、先入観を持たない人だと思うので、そういう方が向いていると思います。

お客さんの悩みというのは、特に心の悩みは、物理的なことが解決すれば心の悩みが解決するわけじゃないんです。

その人の生き方において悩みを感じているので、一般的に考えられている常識の範囲でそれを判断しても、何の役にも立たないことが多いんです。

そういう時にちょっと立ち止まって、この人の考え方はちょっと変わっているけど、もしかしたらそれはそれで重要な意味があるんじゃないかなと視点を変えて考えられるというのが、すごく重要です。

それをよくある悩みとかに当てはめて考えてしまうのは危険なんです。

先入観を抱かないで、一見当たり前のことに「これは何かちょっと違う意味があるんじゃないか」という、そういう意味を発見できる人、ひと言でいえばクリエイティブな人が向いていると思います。

まあ、あまり深読みし過ぎるのも良くありませんが(苦笑)

お客様が自分で答えを出すことに協力する

――今の仕事で誇りに思うことは?

私は結構わがままな性格で、あまり人からアドバイスされるのが好きじゃないんです。

「こうやれよ」とか「それは間違ってるよ」とか、あれこれ言われたりするのが好きじゃないんです。

だから私も自分の仕事ではあまり「ああやれ、こうやれ」言わないようにしてるんです。なるべくお客様がどうしたいのかを聞きだすことに徹するようにしてます。

その方が楽だし、お客さんと価値観がぶつからないで済む。それが自分のポリシーでもあり、誇りでもあります。

だから逆に「答えをください」という感じで来られる方は私は苦手なんです。自分で答えを探している方には協力できます。

会社の面接は自然体の自分を見せて!会社の素の部分を見られる面接が理想

――このインタビューを見ている方にメッセージをお願いします。

私も転職したことがあるので分かるのですが、やはり就職の面接も、コミュニケーションが重要だと思います。

その会社に入るまでは求職者と会社の関係というのはあくまで対等なので、対等な立場でコミュニケーションを取れるところ、そういうところと仕事をしていくのがいいんじゃないかなと思います。

「どうしてもこれをやりたくて、この会社じゃなければできないんだ!」というところがあれば、他のことはさておいても一生懸命頑張ってそこに就職するのがいいと思うんです。

けれど、そうでないんだったら、対等の立場でコミュニケーションが取れる会社を選んだ方がいいかなと思います。

というのは、仕事の面接ってその会社の内部事情というのが外に露出するかなり数少ない機会のひとつなんですよね。

そこでの面接する人の態度というのが、おそらく社内の雰囲気を結構表しているので、そこで上から目線なことを言われたりする場合は、多分会社の内部でもそうなんだろうなと思います。もっとひどいかもしれません。

だから逆に会社の人事の人に言いたいぐらいなんですけれど、就職の面接というのは、CMとかいろんな広告を打つ以上に重要な宣伝機会なので、そこで変なことをやっていると会社のマイナスイメージが広がるきっかけになりますよ。

なので、ゆめゆめおろそかにしない方がいいんじゃないかと思います。

いろんな求職とか転職のノウハウ本があるんですけど、インタビューに関しては自然体の自分を見せて、逆に会社の面接する人の状態を見られるような、そういう面接のあり方が、多分一番いい面接のあり方だと思います。

それは、単に求職者側の問題ということではなく、求職者と会社双方のコミュニケーションの問題だと思います。

日々の健康塾の公式ホームページはこちら
http://hibinoken.com/

アプライドフィジオロジー日本事務局の公式ホームページはこちら
http://www.apjimukyoku.com/

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