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シナジー・エンタープライズ 新部泰志

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株式会社シナジー・エンタープライズ代表取締役・新部氏へインタビュー

最初は生産側だった

株式会社シナジー・エンタープライズ代表取締役の新部泰志さん

――自己紹介をお願いします。

新部泰志、株式会社シナジー・エンタープライズを経営しています。ついこの前改名して、泰志が純大(よしひろ)になったんですけど、戸籍上は泰志です。

経営者になって、5年目に入りました。

大学を卒業して20年位経ちますが、卒業して最初は野菜の種屋に就職したんです。

そこでは営業ではなく、種を作る生産側だったので、ニュージーランドやオーストラリアのタスマニアなど南半球に行って種採りをしていました。

もともと農業に憧れていたので、単純に野菜の種屋さんに入れば種も融通してもらえるんじゃないかという発想で種屋に入ったんですけど、営業職は嫌いだったので、土をいじったりというフィールドワークをしていました。

営業の仕事へ

その後就農しようと思っている頃に、大学の先輩から、野菜を通り越して種を作っているわけだから、作るのはいいとしても売ったことがあるのかという話が出たんです。

そういえば営業経験はないなということで、その当時時代の先端の携帯電話をばらまくように売りまくっていた会社があったので、そこに就職して、なぜか携帯電話ではなくOA機器の営業になりました。

そこで全国トップになればどこの会社に行っても潰しが利くと言われていたので、半年ぐらい色々な指導をしてもらい、全国トップの営業マンになりました。

中間管理職として部下を持って目標数字を追いバリバリやるみたいな営業を叩きこまれて、そこでは2年位お世話になりました。

でも普通の会社と違って、そこの会社の1ヶ月は他の会社の1年と言われるぐらい中身が濃い会社だったので、体もおかしくなりつつありました。

そんな時に、経営コンサルティングの会社に、良かったらウチに来ないかとスカウトされたんです。

経営コンサルティングは営業の極み

経営コンサルティングというと無形物ですよね。サービスの内容を伝えてこれはすごいなと思わせる、ある意味自分というものを理解してもらわないと話にならないので、営業としての極みかなと思いました。

モノがあれば見たり触ったりして良いか悪いか分かるけど、そうじゃなくてサービスというものを提供してやっていくということなので、そこに携わって全くゼロから勉強という形でした。

生命保険とか、そういった金融商品を扱う資格を取って勉強もさせてもらいました。

でも入って後から分かったんですけど、やんちゃな社長だったので、1年ぐらいしかいられなかったんです。

ただそこで法人の営業でそこそこ何千万かの契約を取らないと自分としては面白くないと思ったので、そういう契約を取った後に辞めようと思いました。

不思議なもので、その頃にまた「ウチに来ないか」と、防衛省専門の商社に引き抜かれる形になりました。

それが31歳ぐらいだったので、そろそろそんなにあちこち転職もできないと思っていて、そこでかなり長い間やっていました。

ただ防衛省専門なので、入札が主だったんですけど、その当時は談合とか随意契約と言われるようなものが横行していたので、物販としても親方日の丸的な安定した収入を取ってはいました。

僕もその当時経営コンサルティングだったので、その会社のダメなポイントをはっきり社長には伝えていたんですけど、でもそこは絶対揺るぎ無い場所で絶対安定していて大丈夫だと言われていました。

でもその揺るがないはずのところが揺らいだんです。絶対は何事においてもあり得ないということです。

そこから社内体制が変わる形になって、防衛省以外もやりましょうと話をしたんですけど、当時の社長は防衛省しか知らないし他のことはよく分からないという感じだったんです。

4、5人の少数でやっていた小さい会社だったので、社長もその当時歳も歳だから次の世代をということで、僕に白羽の矢が立ってはいたんですけど、タイミングを逸してしまっていたようでした。

最終的に、防衛省関係の案件が減ってきて傾きかけているような状況でした。

僕は今度は市役所や区役所という方面にも営業に走り出したんですけど、社長はやった経験がないから分からないんですよね。

最初って何でも数字は上がりにくい形なので、防衛省以外に行くことを拒否されていたんです。

けど、何だかんだで1千万ぐらいの案件もあったので、それを取ったら「何で他の市役所にも行かないんだ」と逆に言われてしまったんです。

行くなと言われていたのに、売り上げを上げた途端に「何で他も行かないんだ」という話になったので、この人の下ではやっていけないかなと思っている時に、社長自ら解散するという告知がありました。

培ったノウハウや人脈を活かして

やっていけないかなと思った時に、仲間の協力があり、会社を作ってみないかという持ちかけがありました。

防衛省のノウハウとか自分が作ってきた人脈で市役所とか区役所とかの売り上げを上げていきながら、今のシナジー・エンタープライズの基礎をまず作ったという感じです。

ただ主に入札なので、浮き沈みが激しいんです。

なので防衛省に入れたりする良い商品もいっぱいあるので、そういう物をもっと民間に提供できないかと思い、B to BだったりB to Cへも中小企業さんや工場関係などに営業をかけるようになりました。

貯金や人脈づくりに1年、そして起業

――今の会社の仕事内容は?

主に営業です。在庫しない形でモノの取引ができるスタンスというのを、メーカー直接とか問屋さんと行っています。多くの取引先があるのが強みですかね。

メーカーさんにしてみれば、防衛省や市役所・区役所への納入実績が欲しいので、色々探してきてうちの門をたたく企業がいくつかあるんです。

なので、本当に面白かったりいい商品だと思う物をメーカーさんから直接仕入れさせていただいたり、あるいは問屋さんからご紹介いただいたりしています。

そのためアイテムがどんどん増えていくという形にはなっていて、そういうのを営業していくという形です。

物販の営業だけではなく、今は人材育成的な形で営業委託を受けて、営業マンの育成とか売り方、開拓というようなこともしています。

あとは、例えばマッサージとか癒しって、個人経営者が多くビジネスとして長く続けていくのは難しく、出来ては消えていくという形が結構多いんです。

なのでそういうところのコンサルティング、信用取引をさせていただいたりしています。

あとは飲食ですね。安全衛生用品と言われる、セブンイレブンとかファミリーマートさんとかのお弁当を作っている工場、ベンダーと言われるんですけど、そういうところに洗剤や白衣、手袋、長靴、ブラシなどを納めています。

そういった話から波及して、外食産業さんの末端の店、居酒屋さん、喫茶店などにも入れたりしています。

起業するための準備

――起業前の準備として行ったことは?

お金はいくらあってもいいと思うので、そういった意味で貯金をしてあとは人脈作りですね。

最初、貯金と言っても、僕の場合は例えばいつ頃独立しようという話はなくて、社長とのやり取りの中でこれは厳しいと思って、短期間でなんとかしなきゃいけないというのがあったんです。

起業を決めてから実際に作るまでは、1年ぐらいしかなかったです。

今まで付き合っていた仕入れ先とか仕事の仲間などに相談して、事務所を間貸ししてあげるとか、しばらくこういう風にしたらとかアドバイスをもらえて、仕事ができたという形です。

経営者は孤独だというんですけど、確かに孤独である部分もあると思うんですけど、ただ単純に本当に独りぼっちということではないです。

よき仲間というのがいると、すごく相談もできるし助けてもらうこともあるし、助け合うことができるかなと、そういう人がいると成功できるんじゃないかなと思います。

苦しいこともあるが起業すると楽しく充実感がある

――経営者になって楽しかったこと、辛かったことは?

出会いが増えたことです。会社経営者との出会いも増えたし、いろんなところに行って飲んだり食べたりというのもあるんでしょうけど、今までサラリーマンをやっている時以上に広がりというか出会いが増えたというのは感じます。

一番みなさん悩まれるのが資金繰りなんじゃないかなと思うので、そこが苦しいところではありますね。

当然いい時ばかりじゃないので、会社としてはまだ5年目ですけど、やはり売り上げの8割9割が官公庁なので、まだまだ民間企業相手の仕事というのをどんどん増やしていかなければならないというのが弊社の課題です。

すべてが右肩上がりには行かないので、いい時と悪い時がはっきり出ますね。なので、やり甲斐もありますよ。

何事も楽しむ

――会社を経営する上で心がけていることは何ですか。

何事も楽しむということです。楽しくないと続けられないので、何事においても楽しんでやろうというふうに思ってます。

そのためには物事をいろんな角度から見るようにします。

自分がとらえていることがマイナスで嫌だなと思うことだったとしても、見方を変えたらどうなのかなという工夫をして自分の反省にしてみたり、次はこういうふうなやり方をしてみようかなと思ったりします。

いろんな角度から見るために、楽読をやっています。見方を変えるという意味では、固定概念にとらわれないというのは、楽読を受けていて学ばされるところなのかなと思っています。

後は、いろんな方々と出会って話をするということで、いろんな引き出しが生まれてくるので、いろんな見方ができるのかなと思っています。

今後の目標

――経営理念やこれからの目標は?

最初に農業をやるという思いから20年以上経とうとしていますが、そこをまだ捨てきっていなくて、農を中心とした実学経営ということをしたいと思っています。

農業って作るだけではなくて、当然流通があり販売があります。

僕は東京農大を出てるんですけど、すぐ農業をやる方もいますけど、非常に厳しい世界でもあります。

ご存知のようにそこにも資金繰りがあるわけで、作物を育てるには時間がかかるし当然売れなきゃいけないし、作物がいっぱい取れすぎれば価格が下がってしまうしというふうに、いろんなことがあるわけです。

もちろん農協相手に仕事をしてたらそうなるだけでしょうけど、そうではなく、作物もブランディングしたり、ファンを作って流通させたりというのもあるんです。

そういうことの実学、教育をできる場、農業経営に身を持ってやれる場所を作りたいんです。

それから障害者雇用とか、福祉的なところもあって、単純作業からチームワークを持ってやるような仕事とか、障害のある方々にもできる作業はたくさんあります。

むしろそういうアイデアで、今まで無かったものを作り上げていくということも出来ると考えています。

また、土いじりを通して、介護と保育も含めた大きなビレッジみたいな場を作りたいなと、農を中心とした形で1つの村が存在することができたら面白いなと思っています。

断片的ではあるんですけど、そういうことをやりたいと言っている人がいらっしゃったりして、そういうところで今後のコラボレーションができたり、話が来たりしています。

こんな経営者がすごい!

――では新部さんから見て、こんな経営者や起業家はすごいという方はいますか。

大手の企業の名だたる人達というのはいらっしゃると思うんですけど、身近なところでは「絶好調」の吉田社長は好きですね。

非常にみなさん統率がとれていて愛社心があって仕事に熱いというか、一生懸命やられているのを社員全体から感じるというのは本当に素晴らしい会社を作り上げてるなというふうに思っています。

僕もそういう人達にこれから多分出逢っていくであろうとワクワクしていますし、そういう会社作りをしていきたいと思っていますので、もっといろいろ吉田社長からも学びたいと思っています。

起業を目指している方へ

――これから起業しようと思っている方にメッセージをお願いします。

やると楽しいです。それは間違いないです。苦しいことはありますけど、充実した日々が送れると思います。

起業して僕はやりたいことをやっていますけど、正直いつ死んでもいいというぐらい充実感を得られています。

なので、やろうと思ったら期日を決めて、早く始めてみた方がいいんじゃないかなと思います。

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