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整体師 佐藤三千代

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技術だけじゃない!心の悩みに寄り添うことも必要な整体師のお仕事

自分が受けた思いやりを、今度は自分から人に思いやりを掛けてあげたかった

整体師の佐藤三千代さん

──自己紹介をお願いします

佐藤三千代と申します。年齢は47歳で、3人の男の子の母親で、シングルマザーです。33歳くらいの時に整体に興味をもち、平成18年に資格を取り整体師になりました。

それ以前から施術の方はお店でさせて頂いていたのですが、資格取得と同時に、自分の自宅を使って自営という形でさせていただく様になりました。

ここ数年は、体を壊してそちらの方はお休みをしていて、フリーライターとして転向しています。

整体師になろうと思った理由

──整体師になろうと思った理由は何ですか?

シングルになった時に体を壊して入院していた事があり、看護師さんの思いやり等に触れて、当初は整体師ではなくて看護師になりたいと思っていました。

看護師になる為には子供を実家に預けて寮に入らなければいけないということで、踏み切れずにいたところ、知り合いの紹介で指圧マッサージの国家資格を持っている方に出会って、看護師に匹敵するような資格だと思い関心を持ちました。

看護師さんに思いやりの気持ちをかけてもらった事が嬉しくて、自分もその様な思いやりを人に掛けてあげたいと思ったんです。

また、実家の母が腰を悪くして、どこの病院に行っても治らなくて、辛そうな母を見て「自分が整体をしてあげれば治るかもしれない」と思ったのがきっかけですね。

その時には自分はマッサージが好きだという感覚はなかったのですが、なぜか引き寄せられるように資格が欲しいと思いました。

その時は整体師さんの資格がなく、指圧師の資格は年数的にも金額的にも厳しかったので、直ぐには取っていませんでした。丁度その頃、33歳の時に、研修生兼事務の募集が出ていたんです。そこで働かせていただいたのが始まりです。

最初は、受付事務兼研修生だったので、アルバイトのような形でした。

1ヶ月間の研修を受けまして、そのお店もオープンしたばかりで人手が足らなかったこともあり、研修中ではあったのですが、「何かあったら社長が責任を持つからやって欲しい」といわれ、正社員として施術するようになりました。

仕事の内容

──具体的な仕事の内容はどんなことがありますか?

整体師としては、お客様の肩や腰などの施術をします。私の場合は、受付や事務、先生達の賄い、雑用もしていました。

お店は2階建てで、1階が施術をする場所で、2階は先生達が施術をするまで待っている場所で、近くに寮もあって、寮や待機室でのお世話や、社長の犬の散歩までしていました。

マネージャー的な仕事をしながら、整体師として出張も行くような感じでした。

年齢は離れているのですが、社長さんとたまたま干支が一緒だったので、とても気が合い、可愛がっていただいていました。

整体師さん同士での諍いがあったとき等は、社長が直接言うと角が立つので、私が間に入ることも良くありました。社長のマネージャー的な存在ですね。

男性では、一番年配で60代の先生がいらっしゃって、50代の先生が2人でした。後は女性の先生ですが、7~8人いらっしゃいました。女性は20代の方が1人で、他は50代でした。

逞しくてちょっと怖い先生方に囲まれて仕事をしていました。

待機している時は皆さん私服なのですが、施術室に行く時や出張に行かれる時には、サッと白衣を着て出ていました。

仕事に慣れたのは、3年、5年と積み重ねてからだったと思います。

自分から呼吸を合わせ、お客様の心に寄り添う

──このお仕事に求められることはどんなことですか?

勿論、技術も求められますが、整体師に一番必要なのは、施術中のお客様は心の悩みを話されることが多いので、その時にお客様の体の悩みにプラスして、お客さんの心に寄り添うことが大事だと思います。

そこが技術よりも先に必要なところで、技術はお客様の心に寄り添えれば寄り添えるほど後から付いてくるものだと思います。

お客様とのコミュニケーションは大事だと思います。美容師・理容師さんも同じだと思うのですが、お客様の様子を見てコミュニケーションを取られると思います。

お客様の中には、お話が好きな方もいらっしゃれば、すごく疲れている方や、無口な方もいらっしゃるので、お客様に合わせてコミュニケーションをとることが大事です。

お客様から見ると、合う整体師と合わない整体師がありますので、技術よりも先にお客様に自分から呼吸を合わせていきます。

そうするとお話もスムーズになって、「お友達が愚痴をこぼしに来た」感じになって、お互いにリラックスできる状態になると、不思議とお客様の筋肉のコリが緩んできます。そうすると、上手く体がほぐれていきます。

体力は必要だと思います。よくお客様からも「力を使うでしょう?」と言われるのですが、力ではなくて体重を掛けるんですね。

手の平だと楽なのですが、親指一点に全体重を乗せるので、力と言うよりは、体重を乗せている親指の痛みに耐える忍耐力の方が必要です。

勘違いされているお客様も

──整体師をされていて困ったトラブルはありますか?

出張に行った際に、勘違いされているお客様が何割かいらっしゃいました。

風俗関係が「マッサージ」「整体」などの言葉を使われていることがあるので、出張に伺った時に「お姉さんはそっちの方じゃないの?」と聞かれたりしました。

ビジネスホテルなどに行った時には、鍵を閉めて、お客さんと整体師の関係ではあるのですが、セクハラというか触ってきたりする方がいらっしゃるので、大変困りましたね。

男性の整体師には無いと思うのですが、女性の整体師にとってはとても怖いことですね。

セクハラのようなことを受けたことは何度もあります。その度に辞めようと思いました。

いきなり押し倒してくるようなひどい方ですと、当然「そのまま帰って来て良い」と言われているのですが、1件施術をすると6千円くらいのお金が入ってくるので、それを逃すのが惜しくて、頃合を見ることが多いです。

ビシッと言うと大人しくなられる方が殆どなので、その時は我慢して施術はして帰ります。私たちは毅然として、そういった話には絶対に乗らないようにしています。

お客様にも喜ばれ、家族や周りの人を自分が治してあげられる!

勤務時間と休日

──1日の勤務時間や収入について教えてください。

変動的なのですが、12時間の枠の中で働くようにしていました。時間を通してみると、夜の時間、6時以降が忙しいと思います。

お店や場所によって、忙しい曜日はバラバラだと思います。ビジネス街だと土日はあまり忙しくないでしょうし、お買い物等ができるようなショッピング街ですと土日が忙しいと思います。住宅街だと、また違うと思います。

休みの曜日は特にないです。急用とか大事な用事の時に前もって決めておく感じです。

収入は、一番多い時で、20万届くか届かないかくらいです。月によってバラつきがかなりありますね。

整体師になって良かった事、イマイチだった事

──整体師になって良かったと思うこと、楽しいと思えることは何ですか?

お客様だけでなく、家族や友人、自分自身の肩が凝っていたり調子が悪かったりした時に原因が分かるところです。身近な人だったら、わざわざお店に行かなくても私が治してあげられるところが一番良かったと思います。

看護師さんは結局したことがないので分からないのですが、そのように誰かを元気にしてあげることが出来るというのは、本当に幸せなことだと思います。

すごく疲れた顔をして来られたお客様が、すごくニコニコして帰られる時とか、すごく気に入って頂いて「また来るわね」と言われてリピーターになって下さった時が、一番嬉しいですね。

私にとってはなのですが、自分に一番合っていると思います。やりがいは一番あると感じています。

──逆に整体師になってイマイチだと思うことはありますか?

やはり収入面ですね。10代20代の若い方だと正社員として働けるのですが、年配の方だと歩合になって保証がないところがイマイチだと思います。

興味がある方へアドバイス

──お仕事をする上で資格や特別な勉強をする必要はありますか?

資格はなくても、お店によっては「他の人が持っているので良い」と言うお店もありますが、ちゃんと持っていた方がお客様に好まれます。

技術的なことよりも知識が学校に行けば身に付きますので、そのあたりが必要だと思います。

──整体師として働く上で注意するポイントは何ですか?

お客様の背中を触っていて、腫瘍ではないか?と思えるような塊を感じることや、どこの内臓が弱っている等の事も感じることがあるのですが、それをダイレクトに言ってはいけないということです。

ダイレクトではなくて「お疲れのようですから、一度病院に行って検査をされた方が良いのではないですか?」くらいで留めます。

それと、よくコミュニケーションが取れているお客様に対してでも、聞くことに徹することです。

あくまでお客様の話題に合わせて、お客様のプライベートに土足で踏み込むような事をしないように注意します。こちらからは立ち入ってはいけません。

働く上で参考になるもの

──働く上で参考になる本などはありますか?

題名等は覚えていないのですが、そういうHowTo本は沢山出ています。

他には、「医道の日本」という、国家資格取得者対象の雑誌なのですが、それを読むと色んな情報や勉強になることが書いてあるので、整体師に限らず読まれるとすごく参考になると思います。

整体師に向いている人、向いていない人

──整体師に向いている人、向いていない人はどんな人ですか?

当たり前なのですが、人にマッサージをするのが大好きな人、「見たら揉まずにいられない!」というようなマニアックな人だったら、向いていると思います。

自分に合っていると思えれば、長く続けられるお仕事だと思います。

向いていないのは、人にするよりは「自分が肩を揉んで欲しいよ!」という方だと思います。

後は、お客様から見て毅然として爽やかな人の方が良いと思うので、あまりにネガティブな方には向いていないと思います。

整体師に興味がある方へアドバイス

──整体師に興味がある方へアドバイスをお願いします。

大変なお仕事ですが、とてもやりがいのあるお仕事です。自分が合っていると思えば天職にしていける素晴しいお仕事だと思います。

関心がある方は、是非目指してみていただきたいと思います。

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