ツイッター中毒だったのに辞めた理由を聞きました
今、話題のSNSツイッター。お風呂以外はずっとツイッターをやっているほどのツイッター中毒だったのに辞めることができたという男性に、どうやって辞められたのか。また、辞めた後でどんな変化があったのかなどをお聞きしました。
ビジネスでも効果を実感
ツイッターを始めたのはいつになりますか。
正確なものは覚えていないのですが、3年以上は経っていると思います。
ツイッター自体はもっと前からあったと思うのですが、ちょうど流行り始めた時期だった事もあり、周りで話題になることも多くて気になるようになりました。
セミナーがたくさん開かれていたりしていたので、試しに参加してみたのがキッカケです。そのセミナーは本当に初心者に使い方を教えるような感じで、スタートするキッカケにはなりました。
内容自体はイマイチだと思ったのですが、簡単そうなのでちょっとやってみようかな、という気軽に始めた感じです。
仕事に活用できるかなとも考えたのが、一番の理由だったと思います。
地域密着型で仕事をしていたこともあり、地元の人たちをもっと集客出来たら良いなと思っていましたので、セミナー集客に使えないかな?という形で活用していました。
当時の成果としては結構良かったです。その当時はツイッターが流行り始めたばかりだったのが大きかったですね。
フォロワーを増やすというのも大切なのですが、すでにツイッターを頑張っている他の会社の人のツイートを逆にリツイートして、それを宣伝してあげてばかりいました。
そうしてあげることで相手の方が凄く喜んでくれて、それをずっとやり続けて、その後に自社の例えばセミナーをやるときにツイートすると、お礼にと言う感じで、いいねとリツイートし返してくれました。
それをキッカケに来てくれる方が結構増えましたね。経営者など会社をやっている人に来て欲しかったのですが、全部で30社以上は来てくれたので、成果としてはかなり良かったと思います。
ツイッターで広がった交友関係、でもこわい面も
ツイッターの面白いところを教えて下さい。
単純に言ってしまえば暇つぶしですね。1人しか見ていないとかだと面白くないと思いますが、自分のところは、何百まではいかないと思いますが何十人とかは頻繁にチェックしていると思います。
その何十人という人数がいると結構マメにツイートしているので、常に見てしまうというか、もういつまでも見ていられましたね。
知らない人でも、この人ちょっと興味あるなという人にリツイートを入れて知り合ったり、連絡を取ったりするのも楽しかったです。
逆に向こうから興味を持ってコンタクトを取ってくる場合もありますので、簡単に誰かとやり取りができるとか、顔だけ知っているという人とお互いに連絡が取れて、そうやって知り合った人間で今でも凄く仲良くしている方もいます。
その後、自分でも考えられなかったほど、思ったよりも濃い人間関係が作れるので、そういうところも良いなと思います。
ツイッターの良いところとしてもう1つ、文字数が短いというのがあります。けど、これが逆にデメリットになることも多々ありました。
文字数が少ないと凄く気軽につぶやけるのですが、失言というか、違う意味で伝わることで誤解されることもありました。
例えば、不動産屋の社長の酒癖が凄く悪くて、僕の前で社員とかを凄く責めたり説教を始めたりしていたんですね。
社員の子もへこんでワーワー泣きだしますし、言っている事も筋が通らないというか一方的な言い方をしていました。
次の日、社長もえらい反省していたのですが、そのことをツイッターで「僕もお酒の勢いで説教して失敗しないようにしよう」とボソッとつぶやいたんですね。
そうすると、まったく全然違う人でしかも知り合いでも無い人が、凄く自意識過剰だと思うのですが、「俺のことか!?」という風に凄くきつくリツイートで当たってきたのです。
本当に知りもしない人だったのですが、その人は少なくともツイッターの中で慕われているというかファンが多い人の様で、その人を中心に「こいつは敵だ!」みたいな感じでリツイートが広まったのは、ドン引きしましたね。
自分以外でも他の人も多いです。文章が短いからこそ誤解を生みやすいところがあるようで、みんな酷い目というか、軽い気持ちでつぶやいた事がエッ?って事になるようです。
最近の飲食店で変な写真を撮って社会問題になり、お店が潰れるまではいきませんが、それでも一言二言つぶやいたことが誰かの癇に障る事などで、プチ炎上の様になることはありました。
そういう面では怖さを感じる事は多かったですね。
お風呂以外はずっとツイッター
ツイッターを辞めた理由を教えて下さい。
そういった、炎上まではいかなくても、自分の失言もやっぱりすることがあるので、多少怒られてもたまにある事なのでそれは割り切っていましたので、それが理由ではありません。
ツイッターを辞めた理由は、本当に空き時間はずっとツイッターを見ているという中毒のような状態に、すごく危機感があったからです。
僕はiPhoneを使っているのですが、iPhoneのツイッターのアプリを入れていると、それこそトイレに行く時にも持って行って見てしまうぐらいでした。
本当にお風呂に入っている以外はずっと見ている状態でした。見なければ良いのですが、何十人もやっていると常に新しい情報が更新されているので、つい見たくなってしまいます。
でも、ずっと見ていると、これで良いのかな?という疑問を常々感じるようになってきて、「このままではヤバイ」と思って、辞める事にしました。
僕の場合はiPhoneからアプリを抜いて、iPhoneを見ないようにしました。それだけで全然見なくなりました。今までは常に簡単に見られる状態だったのが大きかったようです。
じゃあパソコンで見ないのかという事になると思うのですが、さすがに仕事中にツイッターばかり見ていたら職場の上司や同僚に怒られますので、そうすると見る機会をどんどん失っていきました。
スマホだと人目を盗んで見てしまうぐらいになっていましたからね。ツイッター廃人といっても良いのでは?って思うぐらい仕事にも悪影響を及ぼしていました。
けど、スマホで見られなくすると、パソコンでわざわざ見るという気持ちにはならなかったですね。
1週間頑張ろうという気持ちで辞めたのですが、その1週間で感じたことは「毎日、これだけ時間があったんだ」ということです。
ツイッターに費やしている時間が本当にすごかったんだなというのを、たった1週間だけでも十分すぎるぐらい痛感しました。
ツイッターをやっていたことで楽しい友人もできましたが、それも始めた当初など最初の方だけで、その後は同じ人の内容などをずっと見ているだけでしたしね。
辞めた後の方が、仕事から何から生活が明らかに上手く回り始めましたので、自分が思っている以上にストレスを感じていたのだとも思いました。
ツイッターを楽しんでいると思い込んでいたのですが、辞めてみるとそんなに楽しんでなかったんだなということにも気がつきました。
逆に他の人のチェックを忘れることに対しての恐怖のようなものも感じていたと思います。
あと、もう1つ辞めた理由があるのですが、周りの人のツイートが結構荒れてきていたことです。
最初はみんな丁寧なのですが、慣れてきて、みんなが炎上まではいかなくても、ちょっと文句を言われるという事を経験してくると、自分自身もそういうことを当たり前につぶやいたりしています。
みんなの暴言を吐く確率が明らかに高くなっていて、変な絡み方をする人も増えてきていたのですが、一度離れてみるとそのことについてすごく客観的に見ることが出来ました。
何でそんな言い方をするのだろうと思ったりしていたのが無くなったので、それは思った以上にストレスになっていたんだということも、一度離れてみることでよくわかりました。
それでも中には良い情報を流してくれている人もいるので、そういう情報を取るためにツイッターを見なければと思っていたのですが、辞めてみると意外と必要が無いですね。
逆に情報が多すぎて、そういった情報を取りすぎるのも大きなストレスだったんだなというのもありましたね。そういう事もあり、辞めた後の方がすっきりしています。
ツイッターをやめてから有意義な時間が増えた
ツイッターをまた始める可能性はありますか。
辞めてから1年経っていないくらいなので、タバコなども半年止めていても吸い始める人もいるように、また始めてしまうこともひょっとしたらあるかもしれません。
ただ、半年以上経った今は全くやりたいと思いません。それどころか他の人のツイートを見てもいないです。
とにかく辞めた後の方が凄く気持ち的に楽で、1日ってこんなに長かったっけと思うほど有意義な時間を過ごせています。
ただ、何か凄くへこむような事があったりすると、ツイッターの世界に逃げ込む事があるかもしれないです。
「自分のアカウントごと削除すれば良いじゃん!」と思うんですが、さすがに何年間もツイッターをやってきているとなんとなく勿体無い気がしました。
フォロワー数も2,000とかなので何万とか何十万とかに比べると大したことないですが、何となく消せないですね。
何かトラブルが起これば消さざるを得ないと思いますが、今はそのまま残しています。ほったらかしなのでわかりませんが、トラブルがあるとしたらいつの間にか削除されていたぐらいですかね?
SNSはどれでも良いわけではありませんでした
フェイスブックなど他のSNSにハマったりはしていませんか。
フェイスブックやミクシィなどもやっているにはやっていますが、その辺は最初からハマらなかったですね。SNS自体が何でもかんでも好きという訳では無いです。
ツイッターを辞めたから違うSNSにハマるのかといったら全然そんなこともなく、ツイッターのあの手軽さが自分の中でドンピシャだったというだけですね。
フェイスブックに関しては、最初から合わない感がすごかったです。
実名というのもあるのですが、ツイッターも実名なのですが、フェイスブックは何というか妙に緊張する場というか、気軽さというのがあまりなくて、周りも真面目な発言が多いですし、手軽さという面であまりやる気にはなれないですね。
あとは、気が弱いタイプなので「いいね」の返しが多いと、他の人に返していかないといけないような気持ちになるんです。
そんな事はしなくても良いとは思うのですが、何か返さないといけない気持ちになるんですよね。そのことからフェイスブックは自分には合わないなという事で、最初からハマらなかったですね。
ただ、なぜか自分の周りでは仕事でフェイスブックのメッセージを使う方がけっこういて、それで使っているだけです。ついでにたまに目を通すこともありますが、普通の書き込みとかは全くならなくて、本当にメッセージのみですね。
ミクシィは、今は下火ですが、誰かが見に来たのが分かるあしあと機能が最初から苦痛で、全くやらなかったです。
多分ツイッターの中毒症状で悩んでいる人は、パソコンで見ている人は少ないんじゃないかなと思います。周りをみていてもスマホのアプリでやっている人がほとんどです。
まずは、アプリを抜いてみるだけでもだいぶと違うのではと思います。
ずっとパソコンの前にへばり付いている様な仕事の人であったら、パソコンでついつい見てしまうかもしれませんが、そうでない場合は、アプリを抜いてしまえば大分変わると思います。
アプリを抜いて1週間だけ見ないと決めるだけでも、自分はこんなに時間を無駄に使っていたんだと気づけると思います。
タバコのニコチンやお酒のアルコールのような中毒とは違うのと、辞めてみたら「ツイッターに意外とストレスを感じていたんだな」と気がつく人も多いのでは無いかなと、個人的には思っています。
SNS一覧
◆ツイッター
米Twitter社が2006年7月に提供を始めた、短文投稿のSNS(ソーシャルネットワークサービス)。140文字以内の本文の他、画像や動画、位置情報なども自由に送信できる。実況のように使うユーザーが多いのが特徴的で、ワールドカップやオリンピック、スポーツの試合中などは特に投稿が活発になり、独特の臨場感や一体感が心地よい。
頭に「#」を付けた任意のワードを組み込むことで、同じ内容についてのツイートをまとめて検索・閲覧できる。ネットのニュース記事などに、ツイートするためのリンクボタンの設置されている場合も多く、リアルタイムなトレンドを知ることができ、情報収集のツールとしても有効。「Twitterでつぶやくと~が当たる」等、キャンペーンでの利用も多い。
◆フェイスブック
SNSの代表ともいえる、世界的に有名なサービス。2015年7月時点での有効ユーザー数は、14億4,000万人超。本名で登録するので、級友や知人の見つけやすさは、他SNSと比べてダントツ。登録したプロフィールやステータス、すでに友人として繋がっている人物との共通点などから、自動的に知り合いと思われる人物の候補が表示されるため、検索せずとも友人を見つけることができる。
店舗や施設へのチェックイン機能が備わっており、企業アカウントによる宣伝媒体としても利用されている。投稿の公開範囲を制限することや、特定のユーザーをブロックすることもでき、プライバシーも守りつつ交流を楽しめる設定がありがたい。
◆ミクシィ
2004年からサービスが開始された、SNSの先駆け的存在。中高生を中心に、一大ムーブメントを巻き起こした。既存のユーザーからの完全招待制だったが、2010年以降は登録での新規参加もできるよう変更済み。
当初は日記としての機能がメインだったが、時代の流れに応じて随時サービスの追加、もしくは安全面を配慮しての停止を行っている。
他のユーザーを友人登録することができ、「友人」「仲良し」等、親しさのレベルに応じてグループ分けも可能。現在はコミュニティ機能を目的としたユーザーが多く、特定の話題や趣味、思想などで自主的に分けられたグループに参加して、掲示板形式でやり取りを楽しむことができる。
◆インスタグラム
文字がメイン、画像はオプション的な位置付けの他SNSとは異なり、画像共有に特化したサービス。シェア機能はなく、画像は自由にダウンロードできる。2010年のサービス開始以降、世界各国の著名人が利用している注目のおしゃれアプリで、iоs対応機種、もしくはAndroid端末で利用可能。
写真を撮影し、様々な効果のフィルターをかけて編集し、投稿するシンプルな仕組み。投稿された画像には「いいね」やコメントを付けることができる。一日にシェアされる写真は7,000万枚以上!FacebookやTwitterともリンクしているので、他のSNSにも簡単にアップロードできる。
◆LINE
東日本大震災後の2011年6月、家族や友人と連絡がままならない状況での打開策として開発された、SNSアプリ。キャリアに関わらず無料で音声通話、チャットができる画期的な連絡ツールとして、国内はもとより、電話の整備されていない途上国でも圧倒的な人気を誇る。
トークと呼ばれるチャット機能では、画像や音声データ、動画も送受信可能。1:1だけでなく複数人でのグループトークもできるので、情報共有が簡単。「ブラウン」「コニー」「ムーン」といったオリジナルキャラクターも好評で、アプリ内で使えるスタンプの他、オリジナル商品も多数販売されている。有名人や企業、首相官邸など公式アカウントも数多く、友達になるとクーポン等の限定特典がある場合も。