無印良品でアルバイトをしていた女性に働くメリットをインタビュー
シンプルで信頼できる品質が人気の無印良品の製品。そのお店で働いていた女性に、無印良品の魅力をききました。商品の良いところ、店員をやって得したこと…お客さんの無茶な注文やクレームで困ってしまったこと等、無印良品で働いてみたい方にお勧めです。
無印良品ではお客さんの声が商品に反映
無印良品ではどのくらい働いてましたか。
トータルで4年ぐらい働いていました。途中で子供を産むときに、アルバイトなので産休は取れないんですけど、1回退職してまた再就職みたいな形で働きだしました。
面接は普通の面接と変わらなかったです。無印良品の好きなところとか、どうしてここで働きたいか、ということを中心に聞かれたような記憶があります。
その時は何も浮かんでこなかったんですけど、店員さんが親切で、シンプルな感じのものがすごく好きなのでという風に答えました。
結構いろんなシフトに入っていたんですけど、長い時で9時から5時まで、短い時だと11時から5時までとか昼から5時までとか、夕方までの間でいろんな時間をずらしながら働いていました。
平日の午前中はのんびりした感じで結構暇なんですけど、土日はレジに長蛇の列ができるほどすごく忙しいです。
私が働いていた時は、下は18歳から上は50代の方まで働いていたんですけど、わりと主婦の方が多かったですね。50代の人もアルバイトです。
知識は、働きながら、家具についてとか洋服についてとか、商品が多いので徐々に覚えていくという感じです。重い荷物が毎日届くので、体力は要ります。
無印良品の服の良いところは、流行も少しは取り入れてはいるんですけど、それほど流行に左右されずにずっと着ていられるシンプルなデザインのものが多いところですかね。
シンプルなだけに、ちょっと派手好みな方だと物足りなく感じると思います。
また、お客さんの声が商品に取り入れられているところが良いです。
ホームページでお客さんの意見を募集して、その意見を採用するなど、直接お店でお客さんに言われたことをスタッフがメモとかに書き留めて、帰る時に、こういうことをお客さんに要望されましたっていう声を上げていくんですね。
で、それが本部の方までちゃんと届くので、その声を反映して商品が作られているというのが、いいところだと思います。
新商品が出ると講習
売るために工夫していたことはありますか。
家具とか生活用品なんかは、新商品が出るとちょっとした講習みたいなものが、社員の人から教育を受けるんですね。
この商品の特徴とか、お薦めポイントみたいなことも教えてもらえるので、それをセールストークに使ったりしていました。
お店がちょっと広めなので、万引きの被害だとか、春先とか変ないたずらをしていくお客様とかがいたりして、そういうので困ったことはありましたね。
例えば、これは実際にあったことなんですけど、お菓子を開けてそれを洋服にばらまいていくんですね。
防犯カメラに写っていて、この人って分かるんですけど、やっぱり現行犯じゃないとつかまえられないので、みんなで監視するという感じでした。でも結局捕まえるには至らなかったですね。
お客さんは家族連れで来るというのが多いと思うんですけど、平日だとやはり主婦のお客さんが多いかなという印象ですかね。
いいお客さんでいうと、引っ越しの際に全ての家具を無印で揃えてくれたお客さんがいました。その人は、家も無印良品の家を購入していたんですね。だから本当に無印大好きなお客さんで、いい人でした。
ちょっと困ったお客さんで印象的なのは、ちょっと潔癖症な感じで、店に置いてある商品は絶対嫌で、倉庫から誰も触っていない物を持ってきてくれって言うんですね。
で、倉庫から持ってきて渡すと、お前の手が当たってるやないかって言って、袋に入った状態で持って来いと言うんです。
その人もみんなが知っている困ったお客さんだったんですけど、時々そういう困ったお客さんはいましたね。
お客さんから直接というか、電話で苦情を受けたことはあります。
パイン材の家具を取り扱っているんですけど、パイン材の木目が気に入らないとか、どう処理していいか困る内容の苦情を受けたことがあります。
テーブルだったんですけど一応交換ということになって、実際に店に来てもらって、在庫にあるものを全部出して、好きな模様を選んでもらったんです。
最初の時は、箱に入ったまま中身を確認せずにお持ち帰りだったんです。天然のものだと難しいですね。
お薦めはビーズクッション
お薦めの商品を教えてください。
これはいつも売上の大体トップにあったものなんですけど、ビーズクッションがお薦めです。大きいサイズと小さいサイズがあって、横に置いたり縦に置いたりして座り心地を変えられるんです。
店にも展示してあるんですけど、そこに座ると気持ち良くて、お客さんがしばらくそこに座りっぱなしというのが結構ありました。
大きいサイズの方が男性女性問わず使えるので売れていましたけど、お子さんや女性だと小さいサイズを買う方もいらっしゃいました。
セールは、イオンモールの中に入っているお店だったので、イオンのセールと合わせた感じでやっていました。
食べ物でよく売れていたのは、バウムシリーズという商品です。丸とか細長いタイプのものがあって、季節限定の味とかも出たりするので、安定して売れていました。
毎日賞味期限チェックをして、切れそうなものは前もって引いておいて、半額にして売っていました。切れると廃棄処分です。
手帳は10月始まりが1回出て、春ごろに4月始まりかな。2回出るタイミングがあったような記憶があります。
衣料品、食品、生活用品といろんな種類があるので、常に時期をずらして、いつも新商品が入ってきているような状態で、いつも何かしら新しい商品があるようなイメージですね。
いつというんじゃなく常に入れ替わっている感じで、定番以外は入れ替わりが激しいです。
新商品をいち早く見ることができるし、商品を多少社員割引で安く買うことができるので、それが良かったです。
洋服は制服で絶対無印のものを着用しないといけないので半額で買えるんですけど、家具とかは15%引きだったと思います。
割引された商品でも元の値段の半額でしか買えないんですけど、定価の商品は全部半額になります。女性のスタッフだとすごく買う人もいましたね。
でも、スタッフの数が多いので、私がいた時は30人ぐらいいたんですけど、女性の多い職場だし、結構派閥ができるんです。
自分はあまり関わらないようにはしていましたけど、主婦さんたちと独身の女性たちがちょっと火花バチバチみたいな感じがありました。
とりあえず無印良品が好きじゃないと続かないと思うので、逆にいうと無印が好きだったら、多少つらいことがあってもメリットの方が大きいと感じて続けていけるんじゃないかなと思います。
※補足1:無印良品
無印良品は良品計画が自社開発するブランドです。シンプルで消費者目線の商品開発には定評があり、ムジラーと呼ばれる愛用者も多く存在します。
衣料品、食品、文房具、家庭用品、家具など、生活で必要な多くのものを揃えることができ、ポリプロピレン製の収納ケースなどの定番商品は常に買い足すことができるのも魅力です。海外での支持も高く、国内外合わせると店舗数は301店舗。(2015年2月時点)そもそもは1980年、西友のプライベートブランドとして誕生しました。
安かろう悪かろうであったプライベートブランドのイメージを覆し、なぜ安いかを明記することで信頼感を獲得。現在も素材の選択、工程の見直し、包装の簡略化を基本に無駄のない品質の良い品を提供しています。