スーパーのレジ打ちアルバイト体験談インタビュー
学生や主婦に人気のバイト、スーパーのレジ打ちをした方にインタビューしました。お金の受け渡しミスやお客様対応など大変な部分もありますが、人との関わりにやりがいが感じられる仕事です。
お小遣いが欲しくて始めたスーパーでのアルバイト
スーパーでのアルバイトはいつ頃していたのですか。
高2の秋頃から1年間ぐらいと、短大生になってからまた別の所で1年位やっていました。
どちらも折込チラシの求人募集で見つけ、履歴書を出して応募しました。
履歴書を書く時に気を付けた事は、字を綺麗に書く事と、まだ働く経験をしたことがなかったので、やる気を分かってもらえるのがポイントかなと思ってコメントを書きました。
どうしてスーパーのアルバイトをしようと思ったのですか。
高校生の時は学校がアルバイトを禁止していたんですけど、どうしてもお小遣いが欲しかったんです。
「スーパーのレジ打ちをやってみたいな」という興味もありましたし、違う市のスーパーでならできるかなと思ってやってみました。
短大の時は、一度経験しているのでやりやすいかと思い応募しました。
面接はどんな感じでしたか。
どちらのスーパーも1対1の面接ではなく、何人か同じような年代の子がいる中で話を聞いて、即決定でしたね。
面接というより、シフトについてどの時間に入れるか、週何日入れるか等、こちらと向こうの希望が合うかどうかの確認で、その場で「何日からお願いします」と言われました。
スーパーによって違う研修方法
始めに研修はありましたか。
1つ目のスーパーは実習生の名札を付けて、接客業務を実戦で覚えました。
1人補助で入ってもらって、本当のお客様相手に1週間ぐらいの実習期間で覚えていく形ですね。
もう1つのところは大きなところだったので、研修がありました。
初めに会社のモットーみたいなビデオやレジのビデオを見て、その後シミュレーションできるレジ台で研修担当の方から指導がありました。
それからやっと売り場に出るという風に、段階を経て本番に入りました。
指導する人は社員さんで、実際レジの中で指揮を執っている女性でした。
商品の場所も覚える
働き方や、待遇について教えてください。
高校生の時は放課後学校が終わってから7時半まで、短大の時は授業が終わるのが遅かったので、夜7時から9時までと、土曜か日曜に働いていました。
どちらの店でも制服があって、タイトスカートにブラウスで、1つはその上にベストを着て、もう1つの店はエプロンを付けていました。
制服は支給されていましたが、靴はローファーかパンプスと言われて自分で用意していました。
時給は両方とも最初は750円です。
私はどちらも1年ぐらいで辞めたので上がることはありませんでしたが、私より先に始めていた子は20円アップとか、少しずつ上がっているようでした。
仕事の内容はなんですか?
主にレジ打ちです。
商品をレジ打ちして料金をいただくのですが、お客様が多い時はお金をもらう人とレジを打つ人が1つのレジに入ったりしていました。
たまに聞かれたら売り場に案内したりしますが、ほとんどレジにいることが多かったです。
一緒に働いていた人は、私と同世代の高校生や短大生の子、主婦で30代ぐらいの女性などです。
職場には男性社員さんも居ましたし、他の商品部門のところには男の人もいましたけど、レジの職種はみんな女の人でした。
短大の時に行ったところも短大生や大学生、主婦の人が多かったです。
レジ打ちは難しい?
レジ打ちは難しくないですか。
レジ打ち自体は機械がやってくれるのでそんなに難しくなかったです。
ただ、バーコードが読み取りにくかったり、「お金が足りないので返品したい」と言ってきたりしたとき等、お客様の思わぬ要求があった場合、どのボタンを押したらいいかを覚えるまでが大変でした。
野菜などはバーコードが付いていなかったので、「今日はこのボタンが大根」など、その日に覚えなきゃいけないのも慣れるまで大変でした。
お店の案内も時々するということでしたが、どこに何があるか覚えるのは大変じゃなかったですか。
普段行ってないスーパーなどに行くと、どこに何があるのか分からない時がありますよね。そんな感じで、覚えるまでは大変でした。
自分のお昼を買う時にちょっと売り場を見てみたり、レジで返品された商品をまとめてしまいに行ったりする時に売り場を見るなど仕事の合間で覚えました。
聞かれてパッと答えるのは最初のうちは大変だったので、他の人に助けてもらいながら対応していましたね。
お金のミスをしたら始末書?
慣れるまで大変だったことは?
高校生の時は仕事をすることも初めてでしたし、失敗したらいけないというプレッシャーですごく緊張しました。
お客さんに聞こえる声を出す事もままならないくらい、とにかく大変だった記憶があります。
あと、お客様によっては包装など、本来レジではできない事を要求される方もいて、なかなか臨機応変に対応できなかったです。
仕事を覚えるまでは、しなくてもいいことまでしなきゃいけいと思って「どうしたらいいんだろう」と悩むことはありました。
困った事はありませんでしたか?
イライラされてる方は、「お客さんが多くてさんざん並んだ」と怒ってこられたりするんですが、どうしたら怒りを静められるか分からなくて、結局上のベテランに助けてもらったりしていました。
今だったら対応できることが若かったからできなかったんですね。
あとは、おしゃべり好きな方だと、他のお客さんが少なかったりしたらずっとしゃべってくるんですが、うまいかわし方が分からなくて困ることもありました。
常連さんなんかは「今日も入ってんの」みたいな感じで話しかけてくださるんですけど、うまく受け答えできなかったですね。
お金の受け渡しにミスなどはありませんでしたか。
今はお金を入れたら機械が読み取ってお釣りもちゃんと出してくれるレジが多いみたいですが、私の時は自分で金額を打ち込んでいたので、どこかで間違ったりして最後の集計の時に合わない事が何度かありました。
すぐに気付く場合もありましたが、最後の清算の時に合わないと分かって、「あの時もしかしたら多く返しちゃったかも」と思う事もありましたね。
レジも何時から何時まで誰が入ったか分かるので、マイナスになった場合は思い当たる部分をチェックして、自分の責任だと分かったら始末書というか反省文みたいな形の書類を書きました。
お金を返す事はなかったですけど、気持ちを引き締める意味があったんでしょうね。
ちなみに、レジにプラスが出ることは少なかったです。
多分プラスだとお客さんが損をするので、「お釣りが少ない」と言われて気付くことが多いんじゃないでしょうか。
お金の受け渡し以外でミスをしてしまったことはありましたか。
ミスというか、お客さんが昔のお札を出してきた時、古すぎて昔のお札とすら分からなくて戸惑っていたら、「このお札も使えるよ」とお客さんに呆れられたりしました。
あとは、袋を入れ忘れて後から「袋をもらってないよ」と言われたりもしましたが、お金以外で大きなミスはそんなになかったです。
なかなかトイレに行けない?!
しんどいと思ったことは?
怒るタイプのお客様に当たって嫌な思いをした時や、忙しい時は気にならないんですけど、誰も来ない時も姿勢を崩さずお客様を待つのは立ち仕事なので辛かったです。
こっそり足首を回したり、後ろのレジの子とちょっと喋ったりもしましたけど、仕事中なのでちゃんとしてないといけないんですよね。
トイレも、ピーク時は行けないので人が少なくなった時にサービスカウンターにいる人に頼んだりして行きましたね。
お客さんが聞いても分からないような、「〇〇お願いします」等の合言葉を言って代わってもらうんです。
でも、行きたい時に行けずに次の休憩まで我慢していたことが多かったです。
スーパーの仕事は楽しかったですか。
お客さんはほとんど食材を買われるわけですが「今日はこれで何を作るのかな」と、親子で来たり夫婦で来たりするお客さんの夕食を考えるのが楽しかったです。
レジはいろんな人と関わるので、怒って文句言う人もいますけど、逆に「ありがとう」と言ってもらえたり、ちょっと気配りしたことをすごく喜んでもらえたりした時は「いいな」と感じたりしました。
もし、スーパーの仕事をやってみようと思っている方がいらっしゃるなら、接客対応では大変な部分もあるかも知れないですけど、楽しい仕事だと思うので挑戦してみてほしいですね。